間伐材を燃料に使う国内最大級の「木質バイオマス発電所」が山口県下関市に完成し、記念の式典がありました。

石油資源開発 石井美孝 副社長
「天候に左右されない再生可能エネルギーとして安定的にクリーンな電力を生み出し」「地元から愛される発電所となるものと願っております」

下関市に完成したのは燃料を供給する企業など5社が出資する合同会社が開設した「長府バイオマス発電所」です。

記念の式典には、関連会社や地元の関係者50人ほどが出席しました。

東南アジアから輸入した、間伐材を乾燥させて粉砕、圧縮し、成形した「木質ペレット」を燃やして蒸気を発生させ、タービンを回して発電します。

下関市は温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする取り組みを進めています。

この発電所では、一般的な火力発電と比べて、年間およそ27万トン、二酸化炭素の排出量を抑えることができるということです。

長府バイオマス発電所 後藤市男 所長
「100パーセントの再生可能エネルギーを出力できる発電所。これから長期間にわたって世の中に貢献していきたい」

発電出力は7万4950キロワット。

一般家庭、およそ11万世帯の1年分相当を発電します。

木質のバイオマス燃料だけを使う発電所としては国内最大級ですでに12月から運転が始まっています。