今、校舎の中にコンビニがある学校が増えています。「街のコンビニとは一味違う」ラインナップや独特のルールとは?

制服も売っている“高校コンビニ”

埼玉県・さいたま市にある「浦和学院高校」。
朝7時半、最初のスクールバスの到着とともに生徒たちが続々登校してきます。

昇降口を入ってすぐのところにある『ファミリーマート』に、最初にやってきたのは2年生の男子です。
「メロンパンと、漬けサーモンおにぎりを買いました。今日ちょっと朝早かったので」

他にも「朝5時に家を出た」とカップ春雨を手にする女子など、家が遠い生徒や朝練終わりの生徒が朝ごはんを求めて続々と店内へ。
中には、コーヒーマシンのカフェオレを「毎朝飲むのが日課」という女子も!

店内に並ぶのは、アイスやインスタント食品、お菓子やパン、飲み物などのコンビニ定番商品に加え、文房具や、“購買”ではあまり見ないマスクや靴下などの日用品も!
学校なのでお酒や雑誌は置いていませんが、“高校コンビニ”の中にはセーターやベストなどの制服や美術の画材を販売する店舗もあります。

登校も落ち着いた8時35分になると、店員が店の扉を閉め始めました。
これは、「授業開始3分前に扉を閉める」という“独自ルール”で、授業に生徒が遅れないようにしているのです。

ナゼ?「現金NG!キャッシュレスのみ」

授業終了のチャイムが鳴ると、店の扉が再び開かれます。
10分間の休み時間にも、生徒たちが小腹を満たすために続々やってきます。
そんな生徒たちの支払い方法は…「Suica。現金使えないんで」(女子生徒)。

限られた時間で多くの生徒が利用できるよう、「支払いはキャッシュレスのみ」というのも“高校コンビニ”ならではのルールです。

12時過ぎ。生徒たちはまだ授業中…なのですが、店内には先生の姿が!
授業中でも、先生たちは利用OKなのです。

田畑先生(数学担当):
「生徒が来る前に買ってしまおうと思って。先に来ているのがこれでばれてしまうので、ごめんねという感じです(笑)」