“トランプ革命”就任初日に26の大統領に署名

駒田健吾キャスター:
就任初日にトランプ氏が出した大統領令は26あります。

大統領令というのは、政策を実行するために省庁などに出す行政命令で、憲法や法律に違反する場合は差し止められることもあります。

今回の大統領令の中には、出生地主義の見直しというものがあります。

出生地主義というのは、アメリカ国内で生まれた子供は、親が外国人であってもほぼ無条件でアメリカ国籍が与えられるという制度です。

しかしトランプ氏は大統領令によってこの制度をやめさせようとしましたが、早速22の州の司法長官が、憲法に違反するとして訴えを起こし、すでに4つの州については連邦地裁が大統領令の差し止めを命じました。

提訴した州のうち、ニュージャージー州の司法長官は「大統領は王ではない。一筆で憲法を書き換えることはできない」と述べています。

そして、イーロン・マスク氏をトップに据える組織“政府効率化省”も大統領令によって新設しますが、これについても政府監視団体などが法律に違反する疑いがあるとして、差し止めを求め訴訟を起こしています。

一方、政府が認める性別は男性と女性だけ。そして不法移民の強制送還の強化などについても大統領令が出されましたが、教会の宗教が性的マイノリティーや移民に慈悲の心を持つよう、トランプ氏を諭すという異例の場面もありました。

(サンデーモーニング2025年1月26日放送)