JRの列車で初めてマイクを握った名物広報

<大井川鐵道・広報 山本豊福さん>
「皆様おはようございます。本日はJR東海さわやかウォーキング臨時列車、大井川鐵道かけはし号にご乗車いただきまして、誠にありがとうございます。マイクを握っておりますのは、大井川鐵道で広報を担当しております山本豊福でございます」
大井川鐵道の名物広報・山本豊福さん。「SL列車」や「きかんしゃトーマス号」、日本唯一の「アプト式列車」などが全国のファンに愛されている大井川鐵道で長年にわたり、その魅力を発信してきた。テレビやラジオにも多数出演し、最近では、山本豊福さんと行く鉄道ツアーが大人気となっている。
「よその会社の放送マイクって、使ったことないんですよ。よその鉄道事業者の車掌室に入って、しかも『373』ですもんね。マイクを握るなんて、それがドキドキしましたよ」
JRの列車で初めてマイクを握ったという山本さんは、のちの取材に対し、感想を語った。
臨時列車は、次の停車駅・沼津駅を午前7時51分に出発。再び、山本豊福さんがマイクを握る。

<大井川鐵道・広報 山本豊福さん>
「ただ今より皆様に、ささやかではございますが記念品をお配りにお邪魔したいと思っております。3号車の方からでございます。お配りするものとしましては、かけはし号の記念乗車証、ステッカー、そして大井川鐵道から千社札、こちらシールになっていて、お配りしたボールペンで文字が書けるようになっております。今回、金谷駅につきましたら、ぜひ門出駅まで大井川鐵道線にご乗車ください。そちらの方に千社札を貼るスペースを用意してございます」
千社札には、お願いごとや大井川鐵道、JR東海への要望などを自由に思いを書いてほしい。どうか門出駅まで移動して、駅名標の下にあるスペースにペタッと貼ってほしい。山本さんは語った。
「どうか門出駅まで足を運んで」
この言葉の背景には、大井川鐵道が置かれている苦しい現状がある。