ロシアの同盟国、ベラルーシであす26日に大統領選挙が行われます。「ヨーロッパ最後の独裁者」とも呼ばれ、7期目に向け圧勝を演出する構えのルカシェンコ氏に対し、反発の声も上がっています。
首都ミンスクにある投票所。市民らが期日前投票に訪れていました。出馬しているのは、6期大統領をつとめている現職のルカシェンコ氏。このほか4人が立候補していますが、独立系メディアは政権がルカシェンコ氏のために用意した“バックダンサー”に過ぎないと揶揄しています。
有権者
「私たちは“唯一の候補者”に投票します。彼は最も大事な安全を与えてくれます、安全と平和です」
「(Q.前回の選挙との違いは?)どうせ同じです。戦争がないのが一番大事」
「(重視するのは)国の将来に向けた政策です。国民のために考えられた政策であるべきです」
政権に批判的な人が多いとされる在外での投票は認められておらず、ルカシェンコ氏の7選が確実な情勢です。
ベラルーシ ルカシェンコ大統領
「私は大統領として、ベラルーシが自由で、独立して、平和な国であるよう全力を尽くしてきたし、これからもそうしていく」
30年以上にわたりベラルーシに君臨し、「ヨーロッパ最後の独裁者」とも呼ばれるルカシェンコ氏。前回の大統領選で不正があったと訴える市民らの大規模な抗議デモを徹底的に取り締まり、その後も締め付けを強めてきました。
人権団体によりますと、いまも1200人以上が政治犯として刑務所で服役しているといいます。
ルカシェンコ氏は抗議デモの際、自身の後ろ盾となったロシアのプーチン大統領と関係を深め、ウクライナ侵攻を支持してきたほか、おととしにはロシアの戦術核兵器をベラルーシ国内に配備しました。
前回、対抗馬として出馬し、反体制派の象徴として国外で活動を続けるチハノフスカヤ氏は危機感を訴えます。
反体制派 チハノフスカヤ氏
「今回の選挙は独裁者による独裁者の再任にすぎません。ルカシェンコはベラルーシをロシアの属国に変えてしまいました」
選挙で圧勝を演出し、自らの正当性をアピールする構えのルカシェンコ氏。欧米からは「偽りの選挙」との批判も出ています。
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