世界初・アルプス山脈を越えた「ゼメリング鉄道」 150年以上現役で走り続ける

オーストリアの世界遺産「ゼメリング鉄道」

アルプスには他にも、世界遺産と関わるふたつの山岳鉄道があります。ひとつがオーストリアの世界遺産「ゼメリング鉄道」。レーティシュ鉄道よりも早い1854年に開通した鉄道で、世界で初めてアルプス山脈を越えました。少しでも緩やかな勾配で列車が登っていくように、トンネルと橋を上手く組み合わせていて、さらにアルプスの自然と調和するように橋のデザインも「ローマの水道橋風」になっています。この路線が通ったことで、首都ウィーンと地中海の都市が結ばれ、いまに至るまで150年以上も現役で走り続けているのです。