番組「世界遺産」では「世界を変えた鉄」という特別企画を制作中です。武器、建築、移動手段・・・さまざまな形で利用されてきた鉄と人類の歴史を、関連する世界遺産で辿っていくという趣向。ツタンカーメンの墓で発見された隕鉄(鉄を多く含む隕石)から作られた短剣、パリのエッフェル塔やニューヨークの自由の女神(実は内部は鉄骨で作られています)、シドニーのオペラハウスなど、いろいろな世界遺産が登場するのですが、鉄に関わる世界遺産といえばやはり「鉄道」です。
標高2000メートル、3つの氷河をめぐる 100年前の山岳鉄道「レーティシュ鉄道」

特別企画で取り上げるのはスイス・アルプスの山中を走る世界遺産「レーティシュ鉄道」。100年前に作られた山岳鉄道で、標高2000メートル近くの3つの氷河を巡り、山岳リゾートのサンモリッツへ到着します。レーティシュ鉄道の開通によって、苦労して登山しなくてもアルプスの絶景を楽しめるようになり、今や世界中のセレブが集まる高級リゾート・サンモリッツが生まれたのです。番組ではドローンを駆使して撮影、アルプスの雄大な自然とその中を走る列車をうまく捉えることが出来ました。