和食文化とともに海外で人気が高まってきている日本酒。
さらなる人気の高まりに期待がかかる「ユネスコ無形文化遺産」へ登録された『伝統的酒造り』。
酒造りを担う杜氏や蔵人が、米や麦などを原料に、こうじを使って、手作業で酒を作るという、500年以上も前に確立された方法です。
全国各地で、それぞれの気候風土とともに発展し、受け継がれてきました。

しかし、その“継承”には課題もあります。
新潟市西蒲区の「宝山酒造」は、2024年7月に破産手続きを始めました。
【宝山酒造 5代目蔵元 渡邉桂太さん】
「本当に続けられないないんじゃないかと…。このまま廃業で何もなくなってしまうんじゃないかって」
「業界全体で日本酒の消費量は伸び悩んでいる。それも影響は受けていたのかな」
国内の日本酒消費量は減少の一途をたどっています。
新潟県内の酒蔵の日本酒の出荷量は、2023年はおよそ3万2000キロリットルになるなど、10年間で3割ほど減りました。
