海外へ販路を展開する酒蔵もあります。

2021年に海外輸出専門の日本酒製造免許を取得した新潟市北区の酒蔵『LAGOON BREWERY』は、現在アメリカや韓国を中心に10カ国へ輸出。
2024年の輸出量は前年比で25%多く、海外需要拡大の可能性を実感しています。

【LAGOON BREWERY 田中洋介代表】
「ユネスコの無形文化遺産は、ますます評価していただける“追い風”にはなるんだろうと思って、期待はしています」

新潟県内酒蔵の輸出量はここ10年間は増加傾向にあります。
全国で最も酒蔵数が多い新潟では、その8割ほどが輸出を手がけていることもあり、2023年は全国の1割ほどを占めました。

海外では、和食とともにレストランで飲まれるケースが多く、日本料理店の広がりとともに消費も増えているといいます。

【LAGOON BREWERY 田中洋介代表】
「酒造りが正しく理解していただける機会が増えると思うので、輸出増にもつながるでしょうし、当然インバウンドにもいい影響が…」

【今代司酒造直売店 横山祐太郎店長】
「世界的な機構を通して発信されることで、より多くの方に知っていただくきっかけとなって、日本酒業界が盛り上がっていくことをより期待しています」

海外の評価が高まる中での無形文化遺産で、明るい兆しが見えてきた日本酒。
500年以上前に確立された『伝統的酒造り』が、さらなる未来へと伝承されていきます。