広島電鉄の宮島線は、開業から100年を迎えています。その100年を記念して、懐かしい「直通色」と呼ばれるカラーに塗装された電車がまもなく走ります。


小林 康秀 キャスター
「こちらの電車が、塗装が終わりました。3100形の電車です。見てください。懐かしいこの色合いが温かみがあります」


100年前に開通した宮島線は、1958年に市内線と直通しました。宮島線を表すものとして導入されたのが、オリエントピーチ色の「直通色」と呼ばれた電車でした。


広島電鉄 電車企画課 前田 亜由美 さん
「荒手車庫にこの車両がいるのがうれしいというか、単純ですけど感動しました。ことしが宮島線100周年の年なので何ができるか考えたときに、この色味で走っていたっていうのは社内でも聞いていたが、しばらく宮島線で見ていなかった」


「再現して走らせれば、いろんな人が懐かしいと言ってくれる。プラス、知らなかった人に知ってもらえる。興味を持ってもらえるきっかけになるかなと思って、再現に取り組みました」


塗装作業は、すべて「手塗り」で進められました。

小林 康秀 キャスター
「今、最後の仕上げの作業が行われています。バケツに入ったオリエントピーチ色のペンキをはけで塗っていきます」


職人
「神経を使いました。ラインを出すのが難しかった」


― できあがって走りますけど、どんなお気持ち?
「走っているところを見たい」


広島電鉄 電車企画課 前田 亜由美 さん
「線路も久しぶりに見るカラーと思ってくれる。もちろん沿線の人にも懐かしいと思ってもらえる。できあがったことが一番うれしいですが、なにより、みなさんが乗って、見て、楽しんでもらい、広電に興味を持ってもらうことが一番うれしいので、ぜひ、乗っていただきたい」


広島電鉄は、沿線の思い出など宮島線にまつわるエピソードを来月7日まで募集していて、一部の作品はSNSで公開したり、ポスターにして電車内に掲示したりすることにしています。