去年9月末から12月にわたって長崎県佐世保市の40代女性がマッチングアプリで知り合った男に約3600万円をだましとられる詐欺事件が発生しました。

被害にあったのは佐世保市の会社員の女性(40代)です。女性は去年9月上旬、マッチングアプリで「中田一郎」を名乗る男と知り合い、LINEや電話で連絡をとる中で投資話を持ち掛けられました。女性は紹介された投資サイト内にある「カスタマーセンター」というサイトに登録し、投資することになりました。さらにその後、中田を名乗る人物と共同出資することになると、カスタマーセンターの関係者から「あなたは幸運ユーザーです。1888万円を投資すれば888万円の報酬がもらえます。」と言われたり、「中田」から「168万円足りないのでその分を投資してほしい。残りは全額出すから。」などと言われたりしました。

女性が168万円を指定された口座に振り込むと、サイト上に報酬が振り込まれたように表示されたことから信じ込み、女性は投資や税金名目などで去年9月25日から12月13日までの間、13回にわたって現金合計約3630万円を指定された口座に振り込み、だまし取られました。その後も投資サイトから延滞料名目での振り込み依頼があり、不審に思った女性が警察に相談し、被害が発覚しました。

警察は「マッチングアプリ等で知り合った面識のない人から金銭を要求されても送金しない」「SNS上で『投資で絶対儲かる』などとしてお金を振り込むように指示された場合は詐欺を疑う」よう呼びかけています。