警察官などをかたり捜査名目で金を振り込ませる手口で、長崎市内に住む60代の女性が現金約200万円をだましとられました。警察はニセ電話詐欺事件として捜査しています。
被害にあったのは長崎市内に住む無職の女性(60代)です。
警察によりますと今月3日、女性のもとに電話関係のサービス会社を名乗る男から「女性が犯罪に関与している」との電話があり、続けて兵庫県警の警察官を名乗る男に、「女性名義の電話番号で開設された口座に、詐欺事件の被害金が入金されている」「女性が口座を売買し、金を受け取っていることはわかっている」と言われ、LINEのビデオ通話で取り調べをするとして、女性の番号を聞き出したということです。
男が、ビデオ通話で警察手帳を見せたことで本物の警察官だと信じた女性は、「あなたがお金を受け取っていないことを調査するため、あなたの口座をこちらで管理します」などと言われ、今月6日に2回にわたって指定された口座へ現金合計約200万円を振り込み、だまし取られました。
振込後、相手と連絡が取れなくなったことを不審に思った女性が警察に届け出たことで被害が発覚しました。
警察は、被害の未然防止対策として警察がLINE電話でやり取りすることはないと注意を呼びかけています。