あす(16日)からガソリンの値段が1リットルあたり5円ほど値上がりする見通しです。補助金の減額に伴うもので、駆け込みで給油する人も見られました。「またか…」とため息も聞こえてくる値上げですが、今後どうなっていくのでしょうか。専門家に聞きました。
(給油に来た人)
「あすからガソリンが値上げに?はい、知っています。痛いですねめちゃくちゃ」
「きょうは何リットル?満タンに入れます。あすから値上げ始まるんで、その前にきょう入れておこうと思って」
岡山市北区のガソリンスタンドでは値上げを前に駆け込みで給油に訪れる人の姿が見られました。あす(16日)から政府の補助金が削減され、5円ほど値上がりするとみられているガソリン。昨年末にも補助金が削減され、5円ほど値上がりしており、このひと月で10円ほど値上がりすることになります。
「ちょっと痛いですね、やっぱり」
「よく車で出かける?そうですね、結構旅行に行くのですぐ(ガソリンが)無くなっちゃう。仕方ががないかなと思いながら、他で節約しようと思います」
「運送業です。ガソリン値上がりで経営は?厳しいです。痛いです。値下げしてください」

昨年11月に累計で約7兆円となったガソリン補助金について原油市場にくわしい専門家は・・・
(楽天証券経済研究所 吉田哲コモディティアナリスト)
「補助金というのは消費者に直に付与されるものではなく業者に付与されています。そのお金というのは国から出ているんですが、これは巡り巡って国民の負担という風に言われています」
「今後も補助金に頼り続けることは、将来的には国民のさらなる負担の増加にもつながりかねません。」

一方で、今後の世界情勢や補助金の動向次第では、さらなる値上げの可能性もあると話します。
(楽天証券経済研究所 吉田哲コモディティアナリスト)
「原油価格が今よりもどんどん上がっていくですとか、ドル円がどんどん円安方向に進んでいくですとか、こういった条件がそろった場合にはガソリンの小売価格が200円を超える可能性もあると考えています」

200円という大台の可能性も示唆されるレギュラーガソリンの小売価格。ガソリン以外でも、物価高に苦しんでいる消費者の生活や地方経済への影響が懸念されます。