▼温暖化でなぜ“ドカ雪”が降る?

実はこうした“ドカ雪”の原因の一つに温暖化があります。

まず短期的な要因は2024年、夏の猛暑で海水温が非常に高い状態が続いたこと。長期的な要因は、地球温暖化により気温が上がっていることで海もあたたまり、雪雲が発達しやすくなっていることです。

温暖化でなぜドカ雪になるのか。まず、過去と比べて気温が高く海面水温が高い場合、その上の空気もあたためられます。あたたまった空気は水蒸気量が増え、それが雪雲の材料になります。その雪雲がたどり着いた先でどっさりと降るのです。

近年日本で降る雪の量は、長期的に見ると減っています。しかし、その降り方に変化が。温暖化により、普段は雪が降らない場所でも、冬将軍がやってきた際に強い雪がドンと降るようになってきています。

気温が上がり雪雲が発達しやすくなったことで、頻度は少なくなっているものの、ドカ雪が発生するリスクが高まってきているのです。