「かんぱーい」

2年前にオープンしたカフェ・バー=ミケネコスタンド。

店主の小林智英(こばやし・ともひで)さんは、長野市で生まれ育ちました。

20代は県外で過ごしましたが、3年前に地元に戻り、商店街を盛り上げようと、店を開きました。

ミケネコスタンド 小林智英店主:
「権堂によく遊びに来ていたんですけど、自分が大人になるにつれて、どんどんシャッターとか増えていくのを見ながら育ったので、長野に帰ったら自分でお店をやって少しでも賑やかになればなと」

この店以外にも、ここ数年、空き店舗を活用した新しい飲食店がオープンしていて、若い世代も見かけるようになりました。


2024年11月には、アーケードの近くに、古い旅館を改修した、新たな宿泊施設もオープン。

利用者の3割は、外国人観光客だといいます。

宿屋(やどや)GONDO(ごんどう)aioi(あいおい) 笹川亮(ささがわ・りょう)さん:
「昭和のしつらい、建物などが色濃く残っている権堂のまちを観光客や地元の人に思い出してもらいたい」

伝統を残しつつ、新たな街づくりが進む権堂。

その一方で築30年となった2代目アーケードは老朽化が目立つようになりました。

屋根の一部では雨漏りがあったり、パネルを支えるフレームにはサビも。


そこで商店街協同組合では、今年、市の助成を受けて総事業費6500万円をかけて、アーケードを全面改修することにしました。

3月から工事に入り、パネルおよそ360枚を交換し、フレームも新たに塗装します。

権堂商店街協同組合 市村信幸(いちむらのぶゆき)理事長:
「イメージアップをして、きれいにして、お客さんが権堂変わったな、そこに合わせてホテルができマンションができるとお客さんが変わってきますので、そうすると新しい店ができてきますのでそういうことを期待しながら」

完成は、6月末の予定で、工事期間中も通行できるように歩道は確保されるということです。