年明け最初の取引となる大発会を迎えた、6日の東京株式市場。今年は「辰巳天井」といわれ、株価が上昇し高値を付けやすいとされる巳年ですが、日経平均株価は一時500円以上値下がりし、厳しいスタートとなりました。
富山経済の見通しはいかに――。県内経済界のトップに聞きました。


富山商工会議所の庵会頭が選んだキーワードは『振れる』

富山商工会議所 庵栄伸会頭「上下に振れるというふうになる年かなと。振れる割りには悲観する年にはならない。トランプさんの政策だとか、ヨーロッパの状況、紛争の帰結だとかですね。1つ1つが波乱要因を含んでいる年になるんだろうなと思います」
北陸電力・松田社長は。
北陸電力 松田光司社長「昨年大きな震災がありました。この震災から乗り越えて、復興、さらなる飛躍につなげていきたい。そういう意味で『越える』」

去年11月に値上がりした電気料金については。
北陸電力 松田光司社長「電気料金というのは安定することが大事だと1つ思っています。抜本的な電気料金どうするかというのは、収支動向、需給状況、競争状況いろんなものを勘案して決定する必要があると思っていますので。上げたり下げたりするのではなくて、長期安定的に電気料金を保つというのも1つ大事な観点かと思いますので。ことしはまだ電気料金を云々するタイミングではないのかなというふうに今のところは思っています」
小売業界では。

富山大和 吉澤勉店長「ことしはですね、復興元年ということでですね。世の中全体が好転していく。特に北陸においては、皆さんが復興を通して元気になっていく年というふうに思っていますので。物価高になってですね、お客様がより慎重になる傾向は継続していくと思っていますが、お客様は良いものと節約していくものと二極にわかれていくと思っていますので。百貨店としましては、より良いものを追求してお客様に満足いただく。それを徹底していきたい。」
ものづくりの業界では。

能作 能作克治会長「“楽”でいきたいなと思っています。本当は苦楽の“苦”なんですね。厳しいでしょう。当然ですけど、材料高もあるし、円安傾向もあるし、いろんな意味で苦しさは続くと思っています。でも、経済の好循環をつくるための大事な時間かなとも思っていますので。できることだけ精一杯やって、楽観的に、客観的に、楽天的に、楽しく仕事をしていきたい」