「裕介を亡くして22年がたちますが、無性に会いたくなることが今でもあります。どこかで待っているんじゃないか…ふと、そう思う時があります」

時折、目を潤ませながら丁寧に話すのは、湯浅惠介さん(60)。2002年、最愛の息子・裕介さん(当時7)を事件で亡くしました。今も、忘れることのできない悲しみや苦しみなどを語りました。

湯浅さんは去年8月、京都府警の警察官ら40人を前に講演の中で「話していると、事件の日の朝に引き戻されてしまうような…」などと話しました。それでもなお、湯浅さんが事件について語り続ける“思い”とは・・・。

集団登校中の小学生の列に車突っ込む…児童ら12人が死傷

2002年1月21日午前7時40分頃、京都府綾部市の市道でワゴン車が集団登校の列に時速30~40kmで突っ込み、児童らを次々に跳ね飛ばし、11人が重軽傷を負い、当時小学校2年生だった湯浅裕介さん(7)が全身を強く打ち、死亡しました。

車を運転していた男は好意を寄せていた女性から交際を断られた腹いせに、女性の子どもがいる集団登校の列を狙い犯行に及んだということです。

男は傷害致死などの罪に問われ、2004年に京都地裁舞鶴支部は男に懲役18年を言い渡しました。男は控訴していましたが、大阪高裁から棄却され、2006年に判決が確定しました。