環状7号線の地下に“プール1800杯分”の貯水池

川の氾濫による浸水被害を防ぐことを目的に作られた「調節池」。
いったい、どんな場所なのか?
普段は入ることができない最前線を取材しました!
飯田麻菜美リポーター:
都内最大の貯水量を誇る環七地下調節池にやってきました。
大雨の時、増水した川から一時的に水を貯め、河川が氾濫しないよう防ぐ役割を担っています。
交通の大動脈「環状七号線」の地下で、都心を流れる神田川など3河川の氾濫を防いでいるのが『神田川・環状七号線地下調節池』。
深さ40メートルに位置する防災施設です。
エレベーターで地下に降り、暗闇をライトで照らしながら進むと…

飯田麻菜美リポーター:
突きあたりに到着しましたね。すごい!
さらに大きなトンネルが現れました。
直径12.5メートルの巨大なトンネル状の地下調節池。
全長はおよそ4.5キロメートル!

1時間に50mmを超えるような大雨が降った時には、この巨大なトンネル部分に水を取り込み、河川の水位を下げることで氾濫を防いでいます。
貯められる水の量は都内最大の54万立方メートル。
東京都第三建設事務所 大友俊第二課長:
小学校の25メートルプール、大体1800杯分の水を貯めることができます。
これだけの巨大な空間で水害に備えているのは、都市部ならではの理由が…。
通常、降った雨は土壌に染み込み、ゆっくりと海へと流れ出ます。
しかし、コンクリートやアスファルトの土地が多い都市部では雨の逃げ場がありません。下水道や川に直接流れ込むことで、道路の冠水や河川の水位の急激な上昇などが起こりやすくなるのです。
東京都第三建設事務所 大友俊第二課長:
急激に上昇した(河川の)水位に対しても、溢れさせないということで、一時的に水を逃がす調節池といった施設も有効になると考えている。
 
   
  













