玉名地方のご当地雑煮「あん餅入り雑煮」

続いて訪ねたのは、熊本県北部にある荒尾市にお住いの篠田さん。篠田さんもイソギンチャクを使った「わきゃのひこずり」という玉名地域の伝統料理で「くまもとふるさと食の名人」に選ばれた方なのですが、今回作っていただくのは…『あん餅入り雑煮』

――あん入り雑煮って言うのは、このあたりで食べられるんですか?
篠田さん
「食べる人もいるけど、そこの家庭で違う。うちは白餅(笑)」

今回はレシピを元に篠田名人と作っていきます。

レシピ〈材料〉4人分
・あん入り餅 4個
・ニンジン 1本
・ダイコン 半分
・サトイモ 5個
・ゴボウ 1本
・干しシイタケ 7個
・ホウレンソウ 少々
・かまぼこ 1本
・イカ下足 少々
・鶏肉 1パック
・コンブ 少々
・水 1000㏄
※調味料※
・カツオだし 少々
・薄口しょう油 少々

根菜類やホウレンソウにかまぼこ、シイタケ、鶏肉などを使用。

鍋には干しシイタケの戻し汁にゴボウ、昆布、イカゲソが入っています。そして主役となるあんもちは篠田さんの手作り。

まずは切った野菜を鍋に投入。続いて適量のカツオだしを入れます。具材をやわらかくなるまで煮たら鶏肉にカマボコ、お玉一杯分の薄口しょうゆで味付け。そして最後にあん餅を入れます。

あん餅をやわらかくなるまで煮たら完成です。
盛り付け時にホウレンソウを添えて15分ほどで完成しました。気になるあんもちの味は…?

リポーター「お出汁が染みた味が最初にくってくるんですよね。その後に、甘いあんがトロっと出て来るんで、立ちますね、あんの甘さが。普通のあんもち食べるよりおいしいかもしれないな、こっちで食べたほうが」

篠田さん「今若い人はお雑煮を作らないじゃないですか。だから若い人にも(雑煮作りを)継いでもらいたいなってのはありますね」

リポーター「今日は各家庭で受け継がれてきたお雑煮をいただきましたけど大事な味なんだなってのが改めて実感しましたね」

篠田さんにもあん餅入り雑煮の感想を聞いてみます。

篠田さん「私はやっぱりね、あっさりした方が好き(笑)」

挑戦したことのないご当地雑煮の味に出会ってみませんか?