3月は気温上昇で「春の訪れ」早い?

そして3月には冬型の気圧配置が弱まり寒気の影響を受けにくくなるため、北日本・東日本・西日本では「平年より高い」、沖縄・奄美は「平年並みか高い」予想となっています。1月までは例年以上に厳しい寒さが続くものの、春の訪れは早いと言えそうです。

3月の平均気温。平年より高い地域が多い予報(気象庁HPより)

サクラのつぼみは、冬に低温にある一定期間さらされると休眠状態から目覚める「休眠打破」が効き、その後暖かくなるとより早く咲く傾向があるとされるため、2025年のサクラは平年より早く咲く所が多くなりそうです。約2年前の2023年1月、宮城県内は下旬に強烈な寒波に見舞われ、仙台では1月25日の最高気温が氷点下3.0度までしか上がりませんでした。しかし2月の平均気温は平年より0.6度高く、3月の平均気温は平年より3.8度も高くなり、3月26日に観測史上最も早くサクラの開花が発表されました。2025年も、2年前と似たような傾向をたどるかもしれません。

2023年3月31日の仙台市内の公園。この年は1月の強烈な寒波ののち3月に記録的な暖かさとなったため、3月中にサクラが見頃となった。