◆「同調圧力生むおそれ」知事の対応は?

安倍元総理の国葬には福岡県からは服部知事、福岡市の高島市長、北九州市の北橋市長らが参列します。その服部知事は26日朝「県民に弔意を求めない」と話しました。

福岡県・服部誠太郎知事
「県の行政棟の庁舎および県の出先機関の庁舎に半旗を掲揚します。やはり黙祷等の弔意を表す行動を呼びかけるとなりますと、協力とはいっても強制と誤解をされたり、あるいは同調圧力を生む恐れもあります。各個人の内心の自由を守ります」

また、佐賀県からは山口知事らが参列。27日の国葬の日は県庁に半旗を掲げるものの、記帳所は設置せず、職員に黙祷を求めることもしません。

◆賛否が分かれる世論 51%が“国葬反対”

安倍元総理の国葬に反対する声は全国で上がっています。JNNが今月に行った世論調査では国葬に反対する人は51%で賛成の38%を上回っています。

反対集会に参加した人「何でここまで反対の意見があるのに聞いてくれないんだろう、ちゃんとした説明もないから無理矢理する必要はないと思います

「岸田総理の判断は拙速だった」と苦言を呈するのは山崎拓元自民党副総裁です。戦後、総理大臣経験者で国葬が執り行われた吉田茂元総理の例を引き合いにこう話しました。

山崎拓元副総裁:
「国権の最高機関たる国会に諮らなかったことが最大のミスだと思います。十分な考慮がなかっただけどもう決めちゃったことだから、これを止めるとなれば内閣総辞職する以外ないのです。吉田茂元総理は、サンフランシスコ講和条約の全権大使として日本国の独立を回復した国家に対する大業績があったので国葬が実施されました。それを決めた佐藤さん自身も沖縄復帰の大業績がありました。それでも国民葬にとどまったのです」

安倍元総理の実績をどう受け止めるか聞きました。

山崎拓元副総裁:
「長くやったということを業績にすれば別ですけど、とりわけ、業績に値するものはなかったかと思います」