「何時間でも自分の話ができる。YouTubeはうってつけ」と話すお笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦さん。「中田敦彦のYouTube大学」が注目を集める中田さんが、12月29日、「報道の日2024」でMCを務めます。その前に、TBSラジオ「井上貴博 土曜日の『あ』」に出演し、アナウンサーの井上貴博さんとコラムニストの犬山紙子さんと、中田さん自身の欲求の根源と今後の生き方などについて話しました。
YouTubeで立ち位置を見つけたいっていう気持ち それが腹落ちした
井上貴博さん(以下、井上):
9月に中田さんが日本に来たときに食事しました。以前とちょっと変わったなって。中田さんってとがって、周りと戦って、切り開いてきた「赤い炎」というイメージだったんですが、9月に会った時は「青い炎」じゃないけど、角が取れた感じがしたんです。あれはなんだったんでしょう。
中田敦彦さん(以下、中田):
お互いにシンプルに年をとったんではないですかね笑
(井上さんと)ほぼ同じ年で、若き日のもっと頑張りたいというフラストレーションを共有してるから余計に。お互いにそれぞれの道でやってる感じが、風通しとして良い感じです。
井上:
中田さんは今まで、人が踏み切れなかったようなところで、ある意味実験をし続けてる人なのかなってずっと思っていました。でもその感じが、今はどう進んでいますか。
中田:
実験をしている途中なのかなとは思うんですけれど。特に、YouTubeやテレビ、ラジオも含めて自分の仕事でどうあるべきなのかというのが、思い込みすぎず、風に任せようっていう気になっています。
井上:
今まではどう思っていたんですか。
中田:
自分はテレビやラジオに選ばれなかった、活躍しきれなかったっていうコンプレックスがあったので、YouTubeで自分の立ち位置を見つけたいっていう気持ちがあったと思うんです。でも、その執着って、人からするとちょっと面倒な執着なんです。それが自分の中で腹落ちしたのかなと思います。
井上:
腹落ちしたきっかけは何かあるんですか。
中田:
1回、YouTubeを止めようともしたんです。ほんと今年の(今から)数か月前ですかね。今年の頭に第3子が生まれて、育休に入って1回離れて、もう1回戻ってみて。それで今年、選挙が盛り上がってたので対談させてもらって、楽しかったものの、このまま続けていいのかなみたいな。YouTubeって、止めてもいいし、いっぱいあげてもいいしっていう中で、どれぐらいモチベーション保ってやっていくんだろうという中で、ふと立ち止まって、それで距離を取ったのが、違う自分になったきっかけかもしれないですね。
