「加害者への寄り添いが新たな犯罪を防ぐ近道」と考えるように
傍聴を終えた伸子さんは…
(伸子さん)「奥さまを亡くされた方がいくつか質問されてたんですけど、最後に『火をつけるときに、その方に家族がいるとか子どもがいるとか考えなかったんですか』という質問をなさって。『考えてなかったです』とおっしゃってたんですけど。そのときに北新地の事件で、皆さんに家族がいて、本当に皆さんのつらさとかが一気に感じた気がして、聞いててつらかったですね」
無差別に多くの人が殺害された2つの事件。谷本容疑者と青葉被告には共通点がありました。それは別の事件で服役していた過去があり、孤独だったとされること。一度過ちを犯した加害者に寄り添い、手を差し伸べることが、新たな犯罪を防ぐ近道かもしれない。伸子さんはそう考えるようになりました。