ハイビームが有効
夜間の路上寝はドライバーも見つけづらいため、警察が呼びかけているのがハイビームの有効活用だ。
梅田学園自動車学校の協力のもと、ロービームとハイビームでどれほど見え方に違いが出るのか、車の45メートル先にマネキンを置いて実験した。

(記者)「ロービームの状態だと先に何があるかわからない状態ですね。」
(自動車学校の担当者)「はい。ロービームだと前方40先までしか照らしませんので、この範囲だと先に何があるかわかりませんね。」
つづいて、ハイビームにすると
(記者)「人が倒れているっていうところまではっきりと見えますね。」
(自動車学校の担当者)「はい、ハイビームだと前方100mわかりますから、物があるだけじゃなくてその物が何かなのまで判断できると思います。」


(梅田学園DS日ノ出・横山典史事業部長)「運転中はある程度の緊張感を持つことが一番ですので、ライトで照らしている範囲以外は危険が潜んでると思って運転していただいた方がいいと思います。」
ロービームは前方40メートル、ハイビームは前方100メートルが見えるよう規定されているが、運転中は実際に見える距離が短くなるという。

(高鍋警察署・田中利明交通課長)「実際にはその半分程度にならないとしっかりものは見えない。ライトを切り替えるのと速度を控えめにするということが重要だと思います。」
道路交通法では、夜間、車を運転する際、ヘッドライトは対向車と行き違う場合や前の車の後ろを進行する場合を除いて、ハイビームで走行することが基本となっている。
命の危険もある路上寝。実は、道路で、交通の妨害となるような方法で寝そべるなどの行為はそもそも法律で禁止されている。
大惨事にならないためにも固いアスファルトの上ではなく、ふかふかの布団の中で寝てもらいたいものだ。