人形を棚から出し物語を伝える…人形を抱く子どもたち

 そして9月20日。

 (高田小学校 梶村圭教頭)
 「大事なものなので触ることもどうかと思っていた」
 久々に展示の棚から人形を出して教室へと運びます。子どもたちに人形の物語を聞かせるために。
 (児童らに話す梶村圭教頭)
 「真ん中の女の子が大事に大事に抱いているのが青い目の人形。大事にしていたんやけど時代の波に飲み込まれていきます。戦争やな。『敵国の人形や』『スパイ人形や』って言われて燃やされたりとか、子どもたちに『この人形を踏みなさい』と泥だらけの靴で踏ませたりとか。『そうするべきだ』とみんな考えていたわけ。300体残っている、その1つがこれです」
 子どもたちがケースから出た姿を見るのは初めてです。

 【人形を近くで見る子どもたち】
 (児童)「すごい、寝てる」
 (教頭)「目をつぶるんやわ」
 (児童)「すごい」
 (児童)「目が開いた」

 (児童らに話す梶村圭教頭)
 「みんながいろいろと考えてくれたことが未来の財産になります。楽しみやなと思っています」