高知出身で“ただ1人”の女性ボートレーサーが、先日、デビューを果たしました。前職は「看護師」だという22歳の“ルーキー”、「父の夢」であり、「亡き母」とともに歩む「ボートレーサー人生」への思いに迫ります。

高知県香南市出身のボートレーサー、赤松咲香(あかまつ・さやか)選手。現在、県出身として唯一の女子ボートレーサーで、11月18日、徳島県の鳴門ボートレース場でのレースで“デビュー”を飾りました。

緑の6号艇の赤松選手は、1番外側からのスタート。“デビュー戦で初勝利”とはなりませんでしたが、無事、完走しました。

(遠藤弥宙アナウンサー)
「デビュー戦を振り返って、いかがですか?」

(赤松咲香選手)
「デビュー戦はとても緊張したんですけれど、ピットアウトして水面に出たときに、たくさんの人が観客席にいて応援してくださっていて、もう『あ、デビューするんだな』っていう気持ちで。無事に“無事故・完走”で終えることができたので、今はホッとしています」

2002年生まれの赤松選手。3兄妹の末っ子です。

実は、父・誠一(せいいち)さんは競輪選手。

誠一さんからは、赤ちゃんのころから、「ボートレーサーに向いていると思っていた」と聞かされてきました。

(赤松咲香選手)
「生まれたときも父とかには、『夜泣きがすごかった』と言われて、もうそこで私は根性がある子に育つというふうに父は思ったらしくて、背も低かったですし、『ボートレーサーに向いているんじゃないか』っていうふうに、小さい頃からお父さんは思っていたと言っていました」