2023年10月、赤松選手は、福岡県にあるボートレーサー養成所に入所しました。

待っていたのは厳しく統制された生活。朝6時の起床から夜10時の消灯まで、生活のすべてを厳しく“管理”されながら、身体検査や過酷な訓練などをこなし続けます。

(赤松咲香選手)
「『すごいところに来てしまった…』っていう感じで、もう空気感がすごく『ピシッ!』としていて…。『牢屋?』っていうぐらい、本当に衝撃的で『やっていけるかな…』っていう不安がものすごくありました」

覚悟はしていたはずですが、精神的にも肉体的にも「きつかった」日々。さらに、訓練では、転覆した他のボートを避けきれずに水面に投げ出され、肩を負傷する事故を経験しました。

“命がけの競技”だということを身をもって学んだ赤松選手。それでも、同期たちと切磋琢磨し合い、2024年9月に1年間の養成所生活を終えました。

(赤松咲香選手)
「自分よりもすごく年下の子とかがたくさんいたので、その子たちを見ていると、『自分も頑張らなくちゃ』っていうふうに思って、あと、同年代の人も何人もいたので、その人たちと一緒に、本当にとにかく励ましあいながら、みんなで乗り越えたという感じです」