「わたしたちはどう生きるのか」
小椋聡さん:
「今まで気づかなかったことに気づかせてもらえたことが、脱線事故の経験だったと思う。もしこの経験がなければ楽しい人生を送っていたと思うけれど、たぶん今ほど『生きていてよかった』という状態じゃなくてスカスカの人生だったと思う」

妹の未捺(みな)さん、母、祖父、そしてたくさんの友人を震災の津波で亡くした只野さんもまた、災害の当事者として小椋さんの思いに共感できると話します。

只野哲也さん:
「(小椋さんの)言葉を借りるとすれば、東日本大震災は僕が地元から外に出る、旅に出るための原動力にもなったのかなと今は受け止めることができるようになった」
最後は災害や事故を自分ごととして捉えてもらうことの大切さを訴えました。
只野哲也さん:
「ここには当事者だとか経験していないという垣根はないと思う。『どう生きるか』を私たちも考えていくし、みなさんにも一緒に考えてもらえたら」

講演会を訪れた人たちは、2人の話を聞いてどう感じたのでしょうか。
訪れた人:
「初めて(話を)聞いた。25歳の若さですごいなと思った」
「普通の生活を送っていた人が、事故や災害で大きく人生が変わっていくっていう部分は他人事とは思えなかった」