「奇跡の生存者」と呼ばれて…
今年9月には、只野さんがJR福知山線の脱線事故現場を訪れるなど互いに交流を深めてきました。

只野哲也さん(9月25日取材):
「目の前を電車がひっきりなしに通過しているのは胸に迫るものがある」

事故と災害をきっかけに「奇跡の生存者」と呼ばれ人生が変わってしまった2人。脱線事故からは来年で20年を迎えますが、小椋さんはこれまで何度もつらい思いを味わってきました。
11月3日、東京で開かれた講演会「わたしたちはどう生きるのか」で、小椋さんはその思いを語りました。
小椋聡さん:
「被害にあった人がテレビのインタビューで『1年経ったから生活も心も落ち着いて前を向いて歩いて行こう』というインタビューを受けていた。それを見るたびに心が切なくなる。事故から1年目は真っ只中でとてもそんな状態じゃない」

それでも、事故をただ悲しいものとしてだけ捉えているわけではありません。