秋篠宮家の長男・悠仁さまが、推薦入試で筑波大学の生命環境学群に合格したことが分かりました。男性皇族の学習院大学以外への進学は戦後初めてです。
今月9日、皇后さまの誕生日のあいさつのため、笑顔で皇居を訪問された悠仁さま。現在、筑波大学付属高校の3年生ですが、茨城県にある筑波大学に学校推薦型の入試で合格されたことが分かりました。
悠仁さま
「種類が違うんですか。色が違って」
大学で研究されるのは、幼い頃から取り組まれてきたトンボなど昆虫の生態環境です。
昆虫の専門家で秋篠宮家と長年親交がある玉川大学・学術研究所の小野正人所長は、当時小学5年生だった悠仁さまのこんな様子を見ていました。
玉川大学 学術研究所 小野正人所長
「昆虫研究者が使っている捕虫網。悠仁さまより長い棒です。それを縦横無尽に振り回しながら池にかかった桟橋を走り回られる。それが本当に目に焼き付いています」
悠仁さまは、お茶の水女子大付属小学校・中学校を経て、高校は筑波大学付属高校に進学されました。
去年は、赤坂御用地のトンボの生態を論文にして発表したほか、今年の夏には国際昆虫学会議に出席し、自身も携わるトンボの研究がポスターとして発表されました。
小野所長は、筑波大学を選んだ理由について“研究環境”が考えられると話します。
玉川大学 学術研究所 小野正人所長
「(筑波大は)昆虫の研究室が一つではなくて、分野を変えて複数あること、昆虫と植物とそれから生態と一つのキャンパスの中で俯瞰的に考えたり勉強できる。ここはやはり一つのポイントだと思います」
代々、天皇は専門の研究分野を持たれていて、昭和天皇はクラゲなどのヒドロ虫類、上皇さまはハゼの分類学、天皇陛下は水問題を専門とされています。
玉川大学 学術研究所 小野正人所長
「専門を持っているということは、悠仁さまも昆虫学あるいは環境科学を通じて、これから日本国内はもとより、世界の方々と私的な繋がりを持って交流を温められていくことになると思います」
一方、悠仁さまの進学先に関しては、週刊紙などで東京大学への入学が取り沙汰されていました。ネットを中心に憶測が流れ、バッシングともとれる情報も。
宮内庁長官が「根拠のない情報が飛び交い、心を痛めている」と言及し、秋篠宮さまも率直な思いを語られました。
「当事者的に見ると、バッシング情報というよりも、いじめ的情報と感じるのではないかと思います」
こうした中でも、悠仁さまは一貫して大学でトンボの研究を続けることを望まれてきました。
玉川大学 学術研究所 小野正人所長
「人も自然の中で生きているわけだから、良い環境を作るためにはどのように考えていけばいいのかと。それが国民に寄り添う優しい皇族の方として、培われていくようになると素晴らしいなと思う」
注目の記事
富士山噴火 その時、大量の火山灰が降ると…「人の流れ、物の流れが滞ってくる」 専門家が指摘する準備と対策

「市道の陥没 実は3年前に見つかっていた腐食」対応していなかったのか?取材に対し市の担当者は…市内では約10年で1035か所の空洞 日本の道路は大丈夫!? 仙台

「壊滅的な気温上昇」それでも進まぬ再生可能エネルギー... あくまで“民間事業”かそれとも“支援”か 問われる国の再エネへの本気度【サンデーモーニング】

「3行超えたら威圧感」「その絵文字は怖い」令和7年のSNS作法 あなたはついていける?「インスタは顔にモザイクがカワイイ(*´ー`*)」え??【原田曜平教授も解説】

ラオスで広がる日本人“児童買春ツアー”の闇 授業の合間に呼び出され…性的搾取される少女たち

「すごく運転がうまくて憧れた」中学時代からの夢、バス運転手へ 19歳デビューは県内初 地域の足支える若き担い手に期待 富山
