救急車に同乗「朝の元気な姿とは全然違う状態」
心肺停止の状態だった実久さん。秋山さんは実久さんを搬送する救急車に同乗しました。
(秋山裕紀子さん)
「車両内では、心臓マッサージが行われ、車内は血液の匂いが充満してました。フロントガラスなども顔にいっぱい刺さった状況でした。よく見ると、足の方から血液が出ていて、スカートが血まみれで絞れるような状態でした」
「病院では、お医者さんやレントゲン技師さんなどが治療してくださって、搬送から5時間半後に心臓が動き出し、私達は会うことができました」
「娘の姿を見て愕然としました。朝、行ってきますって言って、元気に出かけた姿とはもう全然違う状態で」

心臓が動き出すも「娘との別れが近いことを確信」
病院スタッフの懸命の治療で、再び心臓が動き出した実久さん。しかし看護師経験のある秋山さんは、実久さんとの別れが近いと感じたといいます。
(秋山裕紀子さん)
「自分で呼吸ができないので人工呼吸器をつけて、機械で心臓を動かしている状態で全身に管が入って…足も骨折しているので固定をされていました。ベッドサイドモニターからはピーピー、と音が聞こえて心電図の波形が流れていました」
「私は看護師の経験もあるので、娘のデータも見ることができ、娘との別れが近いことを確信しました」
「主治医からの説明も同様のものでした。予断を許さない、『いつ急変するかわからない、覚悟しておいてください』っていうドラマのようなことを実際に言われました」