天守閣の復元について検討が進められている福岡城をめぐって、新たな発見です。
福岡市は10日、天守閣の存在をうかがわせる新たな資料が見つかったと発表しました。

福岡市・高島宗一郎 市長
「福岡城の天守の存在を後押しするような新しい資料が発見されました」

福岡城の天守閣に関する記述が見つかったのは、1640年から1650年ごろに、黒田家の家臣である梶原正兵衛が毛利甚兵衛に宛てた書状です。
この中で福岡城の石垣について名島城の石材を再利用し「天守をお建てになった」と書かれています。

福岡市博物館・中野等 総館長
「記された内容は福岡城築城を直接体験した父親とか祖父の世代から伝えた情報であろうという風に考えることができます。非常に信憑性も高いのではないかと考えているところです」

福岡城の天守閣をめぐっては、存在を直接的に示す資料は残っていませんが、福岡藩の初代藩主・黒田長政が家臣に宛てて書いた手紙など天守閣の存在をうかがわせるものが複数見つかっています。