■“メダ活”の男性「だまされた感覚」 高価なメダカと信じて購入

しかし、人気の陰でこんな被害も。メダカ無人販売所の防犯カメラ映像です。男が辺りを物色。人気品種のメダカを水槽ごと持ち去ったのです。取材を進めると、多くの人から聞こえてきたのは…。
めだか市に来た人
「なんか怖いので。『闇』とかよく聞くので」
目高工房江戸 田中明里奈 代表
「周りには被害にあっている方はすごく多いです。メダカの闇です」
「メダカの闇」とは…取材班が出会ったのは趣味で1000匹以上のメダカを育てるAさん。ある方法でメダカを手にいれているといいます。
趣味でメダカを飼育 Aさん
「インターネットでフリマサイトとかそういうのを利用して購入しています」
売られていたのはメダカの卵。携帯で手軽に購入できる便利さなどから多くの人が利用しているといいます。
Aさん
「ここ(容器)の中に卵が10~20個入って(自宅の)ポストに入ってきます」
Aさんも今年7月、フリマサイトで「ブラックダイヤ」という品種と「アイスブレイク」という品種、2種類の品種の卵を約2000円で購入しました。しかし、ここに「メダカの闇」が…。
Aさんは購入した2種類の卵を育てましたが、育ったメダカはすべて同じもの。さらによく見てみると…。
Aさん
「ブラックダイヤでしたら真っ黒のボディに銀色のラメが入るのですが、全然黒くないです」
実際のブラックダイヤと比べても、その色は違うように見えます。さらに、アイスブレイクの特徴とされる「ヒカリ体型」。背びれと腹びれが同じ形のものをいいますが、育ったメダカにはヒカリ体型の特徴はありませんでした。
メダカの販売店で見てもらうと…。
堀切めだか 兵頭秀一 店長
「どっちの特徴も微塵もないです。似てすらいないです。これは完全に意図的なだましですね」
Aさんが購入した卵はほとんどがふ化しましたが、ふ化したすべてのメダカにそれぞれの特徴はありませんでした。また、別の販売店に聞くと、このような品種が判別できないメダカの卵をフリマサイトで販売しても、格安でも売れない可能性があるといいます。
