閉店後のジュリアナはどこにいった
ぴたり30年前、94年の8月31日、夏休みの最終日にジュリアナは閉店しました。時代はもうバブルどころではありません。はっきりと不景気。「失われた〇〇年」の入口でした。

その日のジュリアナは、すべての人に無料開放され、閉店を惜しむファンが全国から集まりました。最寄りの山手線・田町駅芝浦口から、入場待ちの列がずらりと続き、入れない客が続出。一説には翌日昼過ぎまで入れなかった人のアンコールの声が続いたといいます。
閉店後、ジュリアナの跡地は、ほぼそのままの形で、スポーツ・セレクトショップ「A.S.R.芝浦」となりました。

写真を見ればお分かりの通り、この同じところに人びとが並び、出入り口の脇には黒服が立ち、ドレスコード・チェックが行われていたのです。そして、数々の男女は浮かれながらゲート内に吸い込まれていったのでした。