専門家「被害者の傍で寄り添う支援者の存在が重要」

 被害者や遺族が傷つくリスクも孕む「心情伝達制度」。犯罪被害者の支援に詳しい弁護士は、加害者からの言葉を受け止めるためには被害者に寄り添う「支援者」の存在も重要だと話す。

(関夕三郎弁護士)
「思いを裏切られるとか、かえって傷つくような回答が少なくないと思うんですよね。被害者や遺族がどれだけ大変な思いをしてきたのか、それなりに理解している人がいて、一緒に返答を見て思いを少しでも共有することが大切じゃないかと思います」

 心情伝達制度は犯罪被害者にとって「救い」となるのか。運用はまだ、始まったばかりだ。