22歳の娘を殺害された父親 受刑者は出頭も無罪主張 裁判で心ない言葉
一方で、思うような結果を得られなかった人もいる。神奈川県横浜市に住む渡邉保さん(76)。2000年に娘の美保さん(当時22)が駅からの帰宅途中に車ではねられ、首を刃物で刺され殺害された。
美保さんの中学の同級生だった穂積一受刑者(46)が警察に出頭したものの裁判では一転、無罪を主張。判決では無期懲役が言い渡されたが、渡邉さんは穂積受刑者が判決後に言い放った言葉が今も忘れられない。

(渡邉保さん)
「『お前のこと絶対に許さない』と言ったら、出口の所で男が振り返って「お前が迎えに行かなかったから娘が死んだんだよ」と言われて、連れて行かれた。なんだこいつは本当に人じゃねえなって思いましたけどね」
穂積受刑者は判決が確定し刑務所に入ってからも渡邉さんに一度も謝罪していないという。およそ5500万円の損害賠償についても一切支払っていないという。
(渡邉保さん)
「ごめんなさいの一言もないです。うちの娘を殺した損害を請求しているのだから、それもお前は背負っているんだよというのを理解させたい。よく刑務所を出ると全部償ったと誤解する犯罪者が多いじゃないですか」