浅:一番最後、「私の戦い方」の中でヒリヒリした中に身を置いて、生きることを
際立たせようっていうふうに書いてらっしゃったんですけど。このヒリヒリす
るっていう言葉から、私はすぐ大谷翔平選手を思い浮かべたんです。
というのも大谷選手自身の言葉で、ヒリヒリした戦いを求めてエンゼルスから
ドジャースに移籍したっていう経緯があって、ヒリヒリした戦いをしたいって
いうのを求めてたんですね。
なんか若竹さんと大谷翔平選手、通じる部分があるんじゃないかなって。

若:これ以上かけ離れた人はいないんだけど。
浅:いやいやいや
若:私ね。「何如ったり」って言葉が好きでどうとでもなれってことなんですよ。
何如にすべかなって、いろいろどうしたらいいだろうって考えるんですよ。
こうしてああして色々考えて努力をしてあとは何如ったりって言ってね。
岩手県の人たちってそういうところこう忍耐して我慢して最後は何ていうか
どしょっ骨の座るっていうか。そういうところはあるような気がして。
そこは良いところだと思いますよね。
(63歳でデビューしじっくりと腰を据え作品を世に出す若竹さん。最後に今後の作家活動について聞きました)

若:私は走れない人なので、ゆっくりものを考えて。のんびりね。
のんびりでも、やっぱり…いただいたチャンスだから。
もっと書けば本にしていただけるような立場になったから。ゆっくり考えて書
いていこうと思ってます。