(2017年、「おらおらでひとりいぐも」でデビューした若竹さん。11月25日に初めてのエッセイ集「台所で考えた」が河出書房新社から出版されました)

浅:「台所で考えた」というタイトルですけれども、台所っていうのは若竹さんに
とってどんな場所なんでしょう。
若:私はね、やっぱりね、台所・・・ずっと家庭の主婦でしたので、今もなんか普
通のデスクみたいなの持ってなくて、台所の食卓で書いたり。
もう1人の暮らしなのでね。全部そこで収まってしまって一番心が休まる『私
の居場所』ですね。やっぱり。素のまま私の時々の思いを書いたので。正直な
背伸びもしないし、私そのものをかな、うん」

浅:一番初めに個人的に目に飛び込んできたのは、目次の、ドラゴンボールという
文字でした。
若:親として見てたんですよ。息子と見てたんですよね。あの時代ね。
(ドラゴンボールから話題は永遠の命に…)
浅:永遠の命・・・欲しいようで欲しくない?
若:欲しくないですね。夫がよく言ってた本当にあの今。終わりがあるからいい。
今、頑張れるっていうのはね、年とともに本当にその通りだなって思ってて。
AIとか何とか医療もすごいなって、永遠の命なんて言ったら私いらない…