斎藤知事とPR会社社長との間で認識の齟齬か

そもそも、PR会社の社長が知事選に関わったのは、どのような経緯だったのでしょうか。
斎藤知事の代理人 奥見司 弁護士
「斎藤氏は、その支援者の方から、ボランティアとして協力していただける方を探している中で、社長夫妻が賛同して手を挙げたとの説明を受けている」

斎藤知事は、9月29日に会社を訪問。社長から、ポスターやチラシ、SNSの利用などについて説明を受けたといいます。
PR会社からはいくつかのプランが示されたそうですが、結局、知事側が仕事として依頼したのは、5つの項目だったそうです。
告示日の10月31日付けの請求書には、71万5000円が計上されています。

【さいとう元彦後援会宛の請求書 品目】
1 メインビジュアル企画・制作
2 チラシデザイン制作(A4表&裏) ※特急料金
3 ポスターデザイン制作(スクエア) ※特急料金
4 公約スライド制作 ※特急料金
5 選挙公報デザイン制作 ※特急料金 ※白黒/カラー ※CD-Rom納品
これ以外の選挙に関わる活動は、社長個人がボランティアとして行っていた、と弁護士は説明しました。
斎藤知事の代理人 奥見司 弁護士
「仮に選挙運動に該当する行為があったとしても、選挙ボランティア、または選挙運動員としての行動であり、報酬支払いの事実も、報酬支払いの約束もない」

弁護士によると、社長が行っていた応援活動は、公式応援アカウントの取得や、アカウントの投稿内容のチェック、街頭演説での動画の撮影やアップロードなど、あくまで個人の活動だったと説明します。
PR会社社長のコラム
「私が監修者として、責任を持って行い、信頼できる少数精鋭のチームで協力しながら運用していました」
会社の従業員とともに、仕事として、SNSを運用していたのではないかという疑問に対しては…
Q.(社長は)仕事だと思っていた。斎藤氏はボランティアで頼んだと。認識の齟齬があるのでは?

斎藤知事の代理人 奥見司 弁護士
「あると思います。note(コラム)の書きぶりを見ると、あたかも仰る通り、仕事として請け負った、任されたかのように書いているが、斎藤氏または斎藤陣営からしたら、(社長の)個人の活動については、何か頼んだものでもなければ、お願いしたものでもない。あくまで個人として動いていただいたと認識している」
PR会社は、これまでのところ、JNNの取材に応じていません。