兵庫県知事選でのSNS戦略などをめぐって、公職選挙法違反の疑いが指摘されている斎藤知事。27日、再選後、初の定例会見が行われましたが、注目されたのは、本人よりも代理人弁護士の会見でした。問題の発端となったPR会社のコラムについて「話を盛っている」などと指摘しました。
弁護士「『広報全般を任せた』とか、全く事実じゃない」

久しぶりの定例会見でも、お詫びの言葉が相次ぎました。
兵庫県 斎藤元彦 知事
「50日間知事が不在だったと、これは県民の皆さんにご心配やご不安を与えたことは心から申し訳ないと思っています」
知事選をめぐり公職選挙法違反の疑いが指摘されていることについても…
斎藤元彦 知事
「県民の皆さんにご心配、お騒がせしていることについては大変申し訳ないと思っております」
問題となっているのは、兵庫県のPR会社の社長がネット上に公開したコラムです。PR会社の社長は、コラム冒頭にこう書いています。

PR会社社長のコラム
「今回広報全般を任せていただいていた立場として、まとめを残しておきたいと思います」
斎藤知事の陣営のSNSの「運用戦略立案を行った」などと綴っています。
公職選挙法では、インターネットを利用した選挙運動を行った者に、その対価として報酬を支払うことを禁止しています。報酬が支払われていた場合は、“買収”に当たる可能性が浮上しているのです。

斎藤元彦 知事
「公選法に抵触するようなことは、私としてはないと認識しています。事実関係は今、代理人の弁護士の方に対応をお願いしていますので」
斎藤知事の代理人弁護士の会見は、知事の会見後、2時間にわたって行われました。
Q.PR会社が書いたnote(コラム)は嘘をついている、盛っているという認識?

斎藤知事の代理人 奥見司 弁護士
「そうですね。事実である部分と、事実で全くない部分が記載されている。特に『広報全般を任せた』とか、全く事実じゃないと考えている。それを盛っているのか、盛っていないのかという意味では、盛っていると認識している」
弁護士は、コラムの内容を真っ向から否定しました。