被害女性
「96%くらいでなかなか進まなくなって、暗証番号も入れたし、おかしいなと思ってATMに走ったんです。それで、残高を見たら普通預金がもうマイナスになっていて、『あ、抜かれた』とそのとき気付きました。あわてて暗証番号をその場で変えました」

女性が取引を確認すると、およそ67万円が口座から引き出されていました。

被害女性
「ものの5分とか10分とかだと思います」

女性は普通預金に加え貯蓄口座を持っていたため、その暗証番号も変更。一度、家に帰り、広島銀行に電話をかけました。

被害女性
「コールするんですけど出なくって、『しばらくお待ちください』みたいな状態に2回くらいなったので『まあ暗証番号変えたし、いいや』と思って安心して寝たら、次の日の朝、見てみたら貯蓄口座が半分減っていたんです。『あ、やられた』みたいな感じですね」

一晩で、貯蓄口座にも不正にアクセスされていました。

女性は、偽のサイトに情報を入力してから半日のあいだに、あわせて4回、不正に口座にアクセスされ、お金を引き出されました。被害額はおよそ600万円…。

女性はきのう、警察に被害届を出しました。被害に遭ったお金については、銀行からは説明があったといいます。

被害女性
「救済措置みたいなのはあるものの、犯人の銀行に残っている口座のお金を被害に遭った人で分配するみたいな感じなので『そこまで期待はできません』という内容でしたね」