女性は、被害を振り返って何点か後悔したポイントがあると話します。
被害女性
「ショートメールで来たときに、携帯電話の番号で来ていたのをちゃんと確かめなかったのがいけないし、そのまま誰にも相談せずに暗証番号を入れたのもいけなかった。あと、銀行に根気強く電話しなかったのもいけないし、この3点が悔やまれます」
「コツコツ貯めたお金が一瞬にして無くなってしまったので、ぜひ取り戻せたらいいなと思います。怒りはありますけど、自分が情けないですね」
広島銀行によりますと、23日午後6時ごろ、広島銀行をかたった偽のショートメールが送られていることが確認されてから、この女性以外にも被害の発覚が相次いでいます。被害に関する相談は、24日午後7時の時点で42件寄せられ、被害額は少なくとも3400万円以上に上っているとみられています。
巧妙化するフィッシング詐欺に、広島県警も注意を呼びかけています。
広島県警察 減らそう犯罪情報官 太田貴之 警視
「実際、本物のサイトと比較しますと、かなり精巧に作られています。最近のこういった個人情報や口座情報を入力する画面には、たいていの場合、詐欺の注意喚起のメッセージとかが出ているのですが、偽サイトの特徴として、そういった詐欺の注意喚起のメッセージが一切無いことが多いです」

また、警察によりますと、金融機関をかたる詐欺以外にも同様の手口による被害があるといいます。
広島県警察 減らそう犯罪情報官 太田貴之 警視
「宅配便のメールを装って『不在通知』とか『配達状況を確認できます』という内容のURLをタップして、同様に個人情報であったり、クレジットカードの情報を入力させて盗み取られる被害も続いています」
「広島銀行」と、地域に根付いた地方銀行を騙ったショートメールが実際に取引のある人に送信された場合、ついついショートメールをすぐ開いてしまうこともあるかもしれませんが、注意が必要です。