増加する訪問看護のニーズに対応するため山口県は21日、人材確保や研修などで事業者を支援する訪問看護総合支援センターを防府市に設置しました。



式には県や医療関連の団体の関係者らが出席しました。

県訪問看護総合支援センターは、県看護協会の中に設置されました。

職員が常駐して、訪問看護を手がける事業者に経営のアドバイスや人材確保に向けた求人、研修によるスキルアップを支援します。

訪問看護は急激に需要が増えています。

2012年度には利用件数は3万8000件あまりでしたが、その10年後の2022年度には7万1000件あまりとほぼ倍増しています。

県内の訪問看護ステーションは9月現在、官民合わせて177の事業所がありますが、その6割が看護職員5人未満の小規模な事業所だということです。

県看護協会 西生敏代 会長
「在宅でも十分、自分の疾患にあわせた療養生活が訪問看護師によって支えられてできるんだよっていう社会になっていけばいいと思います」

訪問医療の看護師は、設備がない中で患者に対応する必要があるなど、病院勤務とは違った技術が求められるそうです。

センターでは、経営の安定へ事業規模の拡大にも取り組みたいとしています。