排ガスから回収した二酸化炭素を利用して、ポリウレタンの原料をつくる設備が、山口県周南市の東ソー南陽事業所に完成し、21日に完工式がありました。



式には、関係者およそ60人が出席しました。



完成した設備は、製造過程で出る排ガスから二酸化炭素を回収し、その二酸化炭素を利用してポリウレタンの原料をつくります。

今月上旬から稼働していますが、二酸化炭素の排出量を削減し、そこから新たに原料を作り出す「一挙両得」の設備として注目されています。

二酸化炭素の削減量は年間2万トン程度で東ソーグループの削減目標のおよそ3%をしめるということです。



東ソー 桒田守 社長
「最終的に2030年までに250万トンのCO2削減を目標にしてますので、それに向けてさらなる削減に取り組んでいきたい」



東ソー南陽事業所ではバイオマス燃料を使った発電所が2026年4月に稼働する予定で、カーボンニュートラルへの取り組みをさらに進めていくことにしています。