現場から

城島未来 記者:
取材した、キンシャサの病院前です。
敷地内に入ってまず目に入るのが、手を洗うためにユニセフが設置した給水タンクです。

その奥にはWHOが設置した、エムポックスの検査を行うテントがあります。今も感染の疑いがある人たちが、テントの中で検査を行っています。

そして、エムポックス患者専用の病棟です。現在、気温が31度ほどあり大変暑いのですが、空調が十分に効かないため窓が開いていて、窓の奥には患者の姿も見られます。

小川彩佳キャスター:
子どもたちの間でなぜこれほど広がりを見せているのでしょうか。

城島記者:
従来のエムポックスウイルスは性交渉などが主な感染経路とされていましたが、現在コンゴを中心に急拡大している新しいタイプのウイルスは、感染力が非常に高いとされていて、会話中の飛沫やベッドシーツなどのリネンを介した感染も懸念されます。
そのため兄弟同士や、子ども同士、家庭内で感染する例が相次いで報告されています。

このウイルスがどのように世界に広がっていくかまだ十分に予測ができない中で、世界的なパンデミックを食い止めるためにも、今、日本のワクチンが果たせる役割が期待されています。