ことし8月に10秒26!
池田選手は、長崎県立島原高校時代、当時の県高総体記録を塗り替え、国体でも2度優勝!18歳以下のアスリートが世界中から集まる「ユースオリンピック」では銅メダルを獲得しました。
しかし、大学進学後は太もも裏の肉離れに苦しめられ、大きな期待を受けながらも、世界の舞台に立つことはできませんでした。

この春地元に戻ってきた池田選手は、今年8月のレースで10秒26を叩き出し、自身の持つ県記録を2年ぶりに更新!9秒台も、視野に入ってきました。

世界の舞台に挑む実力を持つ池田選手ですが、現在は「1人」。長崎県立総合運動公園陸上競技場(トランスコスモススタジアム長崎)で、セルフマネージメントでの練習を重ねています。
池田選手:
「(トラスタには)いい思い出も悪い思い出もたくさんあります」
大谷選手も使う「SPRINT2」

故郷での練習で新たに取り入れたのが「SPRINT2」というトレーニング器具です。大リーグの大谷翔平選手も使っている「SPRINT2」は、走行中の「最高速度」や「加速度」「左右のバランス」などを測定できるだけでなく、ワイヤーで後ろから負荷をかけ、走力を鍛えることもできる最新鋭のマシーンです。

「自分の走り」を測定し、すぐに確認することができるこのマシーンは、セルフマネージメントで世界に挑もうとしている池田選手にとって、コーチであり、相棒であり、指針にもなるものです。
池田選手の先輩:
「ちょっと(減速)してる。今減速してるかどうかっていうのは、山がちょっとピークが小さくなってる」
池田選手:
「走ってる時の体の使い方、『速い』『遅い』、『できた』『できなかった』を、人間の目で見て人間が計ると、どうしても誤差が出てしまう。一貫して機械で(記録を)取れて、客観的な指標ができることは、自分の感覚を正す、正しい方向に導くためにすごく有効なツールだと実感しています」