2時間210円でトレーニング
さらなる速さを求めて、地道な筋力トレーニングも欠かしません。ことし8月、トレーニング中に足首をケガして以降は、足の裏の使い方などをより意識したフォームづくりに取り組んでいます。

10月からは「あきやま病院」が法人契約しているジムで、その前はトランスコスモススタジアム長崎のトレーニング室、2時間210円で欠かさず毎日2時間以上、自分の体と向き合ってきました。190キロのバーベルで鍛えているのは腹筋です。スタートの姿勢を保ち、効率の良い加速につなげるために腹筋は欠かせません。
1人で世界に挑むもうとしている池田選手。孤独な練習を続けることができるのは、叶えたい自分の姿が見えているからです。

池田選手:
「昨年、オーストラリアに遠征に行っている間に、テイラー・スウィフトさんがドームですごいコンサートをされていて。(自分も)人々を熱狂させたいんだっていう思いがふつふつと湧いてきて、そこからひたすら改めて自分が目指しているものとか、そのために取り組むべきこと、選択すべきものが妥協なく選択できるようになってきた」

「自己ベストの10秒26がまだまだ満足できる内容とタイムではないので、しっかり10秒0台に乗せて10秒1台をコンスタントに出して、東京世界陸上の代表に入るのが一番成し遂げたい目標です」
人々を熱狂させる、世界のスプリンターへ。日本で18年ぶりに開催される東京「世界陸上」に向け、池田選手の挑戦は来年2月の選考レースから始まります。