「こうなってしまうと使い道がないから、取り壊すしかないんじゃないですかね」
「壊してもらいたいんだよね、更地にして。誰が入るかわからないからね」

近隣住民らは、何者かが侵入するこの建物を壊すことを強く望んでいますが、その取り壊しが進まない理由があります。

「事実上、管理者の方はいないって聞いています」
「敷地の土地もかなり所有者の方がいろいろ分かれていて、かなり多い人数おられるので、どうしたら良いか分からないと…」

住民によりますと、旧姫川病院の土地は地元企業や住民らが所有していますが、建物が残っているために、土地を利活用することも難しいと言います。

登記簿を確認すると、当時病院を運営していた法人の名前が、所有者の欄に記載されていました。

BSN新潟放送の取材に対してこの法人の関係者は、「今は破産していて、建物は組合のものになるが、実質的に法人は解散しているので処理ができない状況。当時は、医療過疎地ということもあって、老人ホームなど新たな建物にする計画もあったが、なんらかの理由で頓挫した」と話しています。