世界に誇るメイド・イン・ジャパンも 「グッドデザイン賞」歴史と変遷

Gのマークで知られるグッドデザイン賞は、1957年から続く日本を代表するデザイン賞で「デザインが暮らしや社会をより良くする」という視点で選ばれてきた。

その歴史を振り返ると…

1958年の受賞製品、東芝の「電気釜」。自動でスイッチが切れる仕組みでご飯を炊く作業を効率化した。

80年代はホンダの「シビック」や、ソニーの「ウォークマン」など世界に対して発信力の高いメイド・イン・ジャパンの製品が数多く登場した。

そして90年代に入ると、人を癒してくれるロボット「AIBO」などが受賞。モノから、コトへの変化だ。

2000年代以降は価値観やニーズも多様化。公共施設などの空間や公園も大賞に選ばれた。

グッドデザイン賞は形のあるなしに関わらず、時代の変遷とともに進化し続けてきた。

2024年8月。幕張メッセにグッドデザイン賞の審査対象製品が展示されていた。100人を超える審査員が一つずつ手に取って厳選していく2次審査会だ。

グッドデザイン賞 齋藤精一 審査委員長:
モノとコトを交えながらデザインを作っていこうというのが、グッドデザイン賞から出た大きな風潮ではないか。

審査委員長の齋藤精一さん。会場内を電動キックボードで移動し、次々と審査していく。