支援者との音声入手 企業献金を党費に?

この問題はJNNが入手した田畑議員の支援者が、10月2日に田畑議員と電話で交わしたとされる音声で明らかになりました。

田畑議員
「会社からさ、献金いただいとんねか。(企業名)さんから響裕会(田畑氏の後援会)」

支援者
「うんうん」

田畑議員
「そのお金を党費にもあてさせてもらっとった。(従業員の)皆さん方は1人1人お金は出しとらんがだけど、こちらは会社からいただいたのは、党費として預かったという解釈で党費を納めとったわけ

それによりますと、田畑議員は支援者が勤める企業から田畑議員の政治団体への『献金』を、党員登録の費用に充てていたということです。

しかも、その登録した自民党員というのは田畑議員が企業の従業員名簿をもとに、本人に無断で登録1人あたり年4000円(家族党員は2000円)の党費にあてていたといいます。

音声データの声の主について問われると…

――田畑さんご本人の音声データで間違いない?

自民党 田畑裕明 衆院議員
「音声テープは、私自身の声だと認識している」

そもそも企業献金は政治活動にあてるためにあり、党員登録の費用にあてるのは不適切です。自らの電話の会話だと認めた上で、こう釈明しました。

自民党 田畑裕明 衆院議員
「私の会話の発言の意図について、まずこれ10月初旬の会話だと報道から承知をしているが、私が憶測による見立てを話したもの

――会社の従業員名簿をもとに、本人に無断で党員登録を行った。これは事実か?

自民党 田畑裕明 衆院議員
「衆議院選挙があった。諸々調査については、まだ途上。これきちっと調べてご回答する」

――企業献金を党費にあてていた旨の発言があるが事実?

自民党 田畑裕明 衆院議員
「このことについても、しっかりと調査をして回答したい」

――従業員名簿の提供をうけた支援者との電話のやり取りなので、憶測による見立て(で言った)と言うのはそもそも成り立たない、無理があるのでは?

自民党 田畑裕明 衆院議員
「ご指摘はご指摘だというふうに受け止めさせていただきたい」

さらに、無断登録に加え“実在しない架空の人物”までも党員に登録していた疑いがあることが分かりました。